も・の・が・た・り

御覧いただきありがとうございます!大学一年生で読んだ本の感想や好きなアニメやゲームの考察なんかをやっています。

蜜蜂と遠雷 第一予選 曲一覧

蜜蜂と遠雷を読んでいて、読みながら登場するクラシックを聴いてみたいと思ったので自分のためにまとめました。

 

ジェニファ・チェン

ベートヴェン「ピアノ・ソナタ第二十一番ハ長調 Op.53」

「グランドピアノがまるで特別仕様のでかいベンツでそれを乗り回しているかのよう。見事なハンドルさばき、みなぎるパワー、高速で飛ばしても車体は浮かず、安定感は抜群」


PTNA2014コンペ全国決勝/G級 銅賞 福田優花 ベートーヴェン/ピアノソナタ第21番 ハ長調 Op.53 「ワルトシュタイン」 より 第1楽章

 

ショパン「英雄」のポロネーゼ

ショパンのポロネーゼの中でも最も華麗な一曲。ポピュラリティのある曲だけに、下手すると安っぽくなるのだが、独特のリズムを歯切れよく、これまたダイナミックに弾きまくる。その日着っぷりは実にたくましく、胸のすくような快演」


辻井伸行 ショパン 英雄ポロネーズ Nobuyuki Tsujii Chopin Heroic Polonaise Op. 53

 

高島明石

バッハ 「平均律クラヴィーアの第一巻第二番」

明快で、穏やかで、しっとりしている。活き活きとした表情がある。

ずっと聴いていたいような心地になる。こちらも心が静まってきて、謙虚な気持ちになってくる。


平均律クラヴィア曲集第1巻2番ハ短調BWV847/J.S.バッハ(演奏:昆一成)

 

ベートーヴェン 「ソナタ 第三番 第一楽章」


PTNA2014コンペ全国決勝/Jr.G級 金賞 谷昂登 ベートーヴェン/ピアノソナタ第3番 ハ長調 Op.2-3 第1楽章

 

マサル・カルロス・レヴィ・アナトール

J.S.バッハ平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第6番前奏曲フーガ ニ短調

彼は、サッと鍵盤をなでるようにしていきなり弾き始めした。なんてチャーミングなんだろう。その瞬間、彼の音とその音を生み出す彼自身に、観客が恋したのがわかった。一音一音が深く、豊かで剥き出しではなく、ピロードで包んだかのよう。なのにちゃんと、シンプルでちょっとシニカルなバロックの響きがする。決して流れず、かといって流れも止めず、きっちりとしつつも曲の一部になっている。音の粒は明快だし、隅々までピアノが鳴っている。


PTNA2013コンペ全国決勝/E級 銅賞 道川ゆりは バッハ:平均律 第1巻 第6番 BWV851

 

モーツァルトピアノ・ソナタ 第13番 変ロ長調」K.333 第1楽章

凄い、全然余力がある。音楽がおっきい。体の中に大きな音楽を持ってて、その音楽が強くて明るくて、狭いところに押し込められていない。野性的なのに優雅。都会的なのにナチュラル。ピアノの音はみずみずしくも老獪。甘さも華やかさもあるのに、彼の音は陰影もあり複雑だ。ヨーロッパの伝統の響き、ラテンの光と影、オリエンタルな詩情、そしてアメリカの闊達さ。それらがすべて無理なく同居し、統合されて彼の音楽になっている。


モーツァルト ピアノソナタ第13番(1/3) ピアニスト近藤由貴/Mozart Piano Sonata K.333 1mov, Yuki Kondo【クラシック名曲】

 

リストメフィスト・ワルツ 第1番 村の居酒屋での踊り」

バッハはあくまで端正に、モーツァルトはその純度を最大限に表現していた「王子」は突然ギアチェンジしたかのように「華麗」なモードに突入した。リストの曲の持つ、「冷たい感情」が全身にみなぎり、ダイナミックな曲想を見せつける。「王子」の指は軽々と鍵盤の上を舞う。鳴る、鳴る、すごい。これだけ大きくピアノをならせるからこそ、ピアニシモもより効果的だし、強弱のダイナミズムが桁違いにエモーショナルなものになるのだ。こともなげに繰り出される完璧なグリッサンド。甘く切ない、透き通ったトレモロ。目の覚めるような、華やかなアーティキュレーション。聴衆の心をつかんだまま思うままに引きずり回すような、絶妙な歌い方である。 


PTNA2014コンペ全国決勝/特級 グランプリ 山﨑亮汰 リスト/メフィスト・ワルツ第1番 「村の居酒屋での踊り」 S.514/R.181

 

風間塵 

ショパン 「バラード第二番」

この上なく静かにやさしく始まる曲だ。誰かがささやきかけているような、シンプルで美しいメロディ。そんな長閑な光景は思いがけなく激しいフレーズに破られる。ドラマティックなメロディが、怒涛のように何度も寄せては返し、さらに大きな流れとなって押し寄せてくる。

バッハ「平均律クラヴィーア曲集 第一巻第一番ハ長調

まるで、雨のしずくが己の重みに耐えかねて一粒一粒たれているような

どうしてこんなに天から音が降ってくるような印象を受けるんだ?

遠くから近くからも、まるで勝手にピアノが鳴っているかのように、主旋律が次々と浮き上がってきて、本当に、複数の奏者が弾いているのをステレオサウンドで聴いているように思える。なんて無垢な、それでいて神々しい、天上の音楽のような平均律クラヴィーア


高橋望ピアノ 平均律クラヴィーア曲集第1巻 第1番ハ長調プレリュード

 

モーツァルトピアノソナタ第十二番ヘ長調K332」第一楽章

またいちだんと曲の色彩が明るく、輝かしくなった。まさにモーツァルトの、すこんと突き抜けた至上のメロディ。泥の中から純白の蕾を開いた大輪の蓮の花のごとく、なんのためらいも、疑いもない。降り注ぐ光を当然のごとく両手いっぱいに受け止めるのみ


第39回入賞者記念コンサート ジュニア4【ウォルフィ賞】町永 早紀/モーツァルト:ピアノソナタ ヘ長調 K.332 第1楽章、ショパン:エチュード 作品25-1 変イ長調

 

バラキエフ「イスラメイ」

きらびやかなメロディ、凄まじい和音の連打と加速。ピアノから、いや、ステージ上の大きな直方体の空間から、音の壁が飛び出してくるかのようだ。観客は、その音圧に、飛び出してくる音楽に吹き飛ばされまいと、席で踏ん張って必死に耐えている。むろん、耐えているのは、驚異的な演奏を聴いている衝撃に対してであり、それは形容しがたい無類の快楽でもあるのだ


第39回入賞者記念コンサート 特級【銀賞】小塩 真愛/バラキレフ:イスラメイ

 

栄伝亜夜

バッハ「平均律クラヴィーア曲集 第一巻第五版ニ長調

彼女が弾き始めたとたん、会場全体が覚醒し、同時に居住まいを正したところが見えたような気がした


PTNA2016コンペ全国決勝/E級 銅賞 渡辺 康太郎

 

ベートーヴェンピアノソナタ 第二十六番 告別 変ホ長調」第一楽章

深い。独創的だ。彼女にはもう確固とした自分の音楽を持っている。音楽に浸しがたい気高さがある。


ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第26番「告別」第1楽章,Op.81a/水本明莉

 

リスト「メフィスト・ワルツ」

さりげなく、静かに始まった。密やかなのにドラマティック。ノーブルで切ない。じわじわと興奮がさざなみのように寄せてくる。どうしようもなく心が震えてくる。


PTNA2011 入賞者記念 本山麻優子(G級金賞) リスト:メフィストワルツ