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御覧いただきありがとうございます!大学一年生で読んだ本の感想や好きなアニメやゲームの考察なんかをやっています。

【PSYCHO-PASS】サイコパス考察「集合的サイコパスと東金美沙子が執行されたなぞについて」

今回は、サイコパスの中で最大の謎(と勝手に僕が考えている)「集合的サイコパス」について、それはいったいどのようなもので、どのような問題が起きるのか。を考察してみました。結構自信作なので、ぜひご覧ください!!

 

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作中での「集合的サイコパス」とは

シビュラの説明によると「個人としてはクリアでも、集団としてクリアでない可能性。その疑心暗鬼が、混乱を招き、かつてない魔女狩り社会が訪れ、その結果裁きは大量虐殺へと変貌を遂げるかもしれない。」

 

 本題

どうでしょうか。みなさんわかりますか?

なんとなく、やばそうなのはわかるけど、どのように執行されるのかよくわからないのではないでしょうか。

 

そして、この言葉の定義道理考えると、

なぜ、東金美沙子は執行されたのか

そもそも「犯罪係数」とは

なぜ魔女狩りが起きるのか

サイコハザードと何が違うのか

なぜシュビラにドミネーターを向けた人によって数値が変わるのか

などなど、いろいろ疑問がわいてきます。

 

なので、今回はそのうちの一つである「なぜ東金美沙子は執行されたのか」について考えていきたいと思います。

 

なぜ東金美沙子は執行されたのか

いままで、東金美沙子が執行された理由は大きく分けて二つの解釈がありました。

1)シビュラの集合としての犯罪係数である場合

2)東金美沙子本人の犯罪係数が基準値を超えていた場合

 

1)シビュラの集合としての犯罪係数である場合

1)の場合、最も物語の趣旨として合っていそうですね。

今までは、免罪体質だったため犯罪係数が図れなかったけど、シビュラの集合としての数値が悪化していたから裁かれた ということです。


しかしそれならば、集合全体の数値であるはずなのになぜ東金美沙子を含め何個か脳を裁くだけでシビュラシステムの犯罪係数が0になるのかという疑問が残ります。

(どうして、彼らが悪影響を与えている存在であることが分かったの? ということです) 

 

また、カムイがドミネーターを向けた時「これがお前の色か、東金美沙子」という
ところにちょっと矛盾しちゃいます。

 

2)この数値が東金美沙子本人の犯罪係数である場合

2)の場合 免罪体質の犯罪係数は測れないはずなのになぜ測れるのという疑問が生じます。確かに、これも免罪体質を取り込むことでシビュラシステムの犯罪係数を適応できる範囲が広がったからという解釈もできますが、それなら、なぜハン議長などそのほかの構成員の犯罪係数が0であるのかという新たな疑問が生じます。

 

 

つまりこの2つの解釈はどこかで矛盾が生じてしまいます。

 

集合に悪影響を与える集合を排除できる基準のこと

しかし、この数値が東金美沙子がシビュラシステムという集団に与える影響を数値化したものだとしたらどうでしょうか。つまり、免罪体質でありながらシビュラシステムという集合に悪影響を及ぼす存在であると判断されたということです。

 

シビュラシステムに悪影響を与えるとはどういう意味か。
それは、最大多数に最大幸福を与えるために公平公正に犯罪係数を判定するという
シビュラの目的の妨げになっているということです。

 

このように考えると、そのあとで複数の脳を排除することでシビュラの犯罪係数が0になったことも同様に彼らは免罪体質でありながら公平公正に犯罪係数を判定するというシビュラという集合のの目的の妨げになっていたからだと考えられます。

 

つまり、僕の考える「集合的サイコパス」とは集合の定義上ふさわしくない人物群
ようするに集合の目的の邪魔になる構成員たちを裁くことのできるものだと考えます。

ここでは、東金美沙子を含め、その構成員たちはシビュラに悪影響を及ぼす集合だと考えます。

 

おい!ちょっと待て、それは(1)の解釈と何が違うんだ!と言われれば、確かにそんなに違いはありません。

 

ただ、シビュラという集合だけでなく、シビュラを構成する人物たちもまたより小さな集合を形成していると都合よく解釈しただけです。(ひどい考察ですね)

 

ただ、一つ決定的に違うのがあくまで、何人かの個人が排除されたのではなく、シビュラの邪魔をする集合が排除されたと考えているということです。

 

 

ちょっと抽象的に言い換えます。

つまり、大小さまざまな集合がある中で、より大きな集合に対して悪影響を及ぼす集合は排除されるのではないでしょうか

 

よくわからなくなってきましたね。次に具体例を見て、僕が何が痛いのか理解を試みていきましょういきましょう。(ごめんなさい、わかりずらくて)

 

 具体的にどういうこと??

具体的にどういうことなのかフェミニストを例に考えてみましょう。

 

フェミニストは、女性が不当に差別されず、女性の権利や機会守り、男性と対等に生きる社会を作ることを目的とした大きな集団です。フェミニストの方々は大変立派なことをされています。

(この具体例では、フェミニストという集団=シビュラシステムと考えてください)

 

しかし、フェミの中にはかり過激な方もいてそんな方は、何かにつけて女性の人権が侵害されていると主張してはTwitterで炎上する方もいらっしゃいます。

 (ここでは、過激な人たち=執行されたシビュラの構成員たちと考えてください)

 

とはいってもそんな人たちもまた女性の権利のために戦っているのでしょうから、彼女らもまた個人の色相はクリアなはずです。

(つまり、構成員も個人としては、色相はクリアだったということです)

 

しかし、その結果、過激なフェミニストという集団によって、フェミニストそのものもまた、怖い存在とみなされるようになってしまいました。

(つまり、シビュラの集合的サイコパスが悪化している状態)

 

こうなってしまったなかで、過激な方々はフェミの真の目的を果たせているのでしょうか。

 

集合的サイコパスを認めることで、より大きなフェミニストという集団の存在の目的達成の邪魔になっている過激なフェミニストの人たちを裁くことができるのかもしれません。

(繰り返しになりますが、過激な人たちも集合としてその存在が良くなかったということです)

 

結局「集合的サイコパス」ってなにさ

いろいろ書きましたが、つまりは「集合的サイコパス」とは、大小さまざまある集団がより大きな集団の邪魔になっていないかを判定する基準だと思います。

 

そして、執行される理由もまた集合であるためということです。

 

ようは、僕の考えでは、シビュラにとっていらない存在が東金美沙子だけなら、彼女は執行されなかったことになります。(集合ではないから)

 

まだ、大きすぎる集団のサイコパスは計測できないそうですが、3期の社会ではパワーアップして、日本社会というとてつもなく大きな集団に対して害をなすあらゆる集団は消されてしまうかもしれませんね。

 

 (余談ですが、集合の中の元が一つだけでも数学上では集合とみなしますが、ここでは直感的理解を優先した集合の定義になっています)