【PSYCHO-PASS】サイコパス3期第4話「コロッセオの政争」考察・まとめ
怒涛の第4話が公開されました!!
これまでで、一番アクションシーンが多かったんじゃないでしょうか。
素手での格闘、刃物をもつ格闘ロボ、スタンガン式摸擬刀、パルクール本当に一瞬たりとも目が離せない展開となっています。
それと同時にさまざまな秘密が明かされた回にもなったかと思いますので、その辺をまとめていきたいと思います!!
タイトル考察「コロッセオの政争」
タイトルを考察する前に、観覧車で灼のこのセリフから見ていきましょう。
『権力者たちはパンとサーカスによって、ローマ市民を盲目的にしている。』
「権力者たちはパンとサーカスによって...」というセリフは、詩人ユウェナリスが古代ローマ社会の世相を揶揄して詩編中で使用した表現で、権力者から無償で与えられる「パン(食料)」と「サーカス(娯楽)」によって、ローマ市民が政治的盲目に置かれていることを指摘した言葉で、愚民政策の例えとしてしばしば用いられる名言であり警句である。そうです。
ちなみに
この警句のいう「サーカス」とはいわゆる“サーカス”ではなく、古代ローマで馬車による戦車競走が行なわれた競馬場、現代でいうサーキット、レース場である。ここからこの言葉では拡大して、闘技場で行われた剣闘士試合などを含めたスポーツ観戦などの意味で用いられています。
地中海世界を支配したローマ帝国は、広大な属州を従えていた。それらの属州から搾取した莫大な富はローマに集積し、ローマ市民は労働から解放されていた。そして、権力者は市民を政治的無関心の状態にとどめるため、「パンとサーカス」を市民に無償で提供した。現在の社会福祉政策をイメージさせるが、あくまでも食料の配給は市民の権利ではなく為政者による恩寵として理解されていた。
食糧に困らなくなったローマ市民は、次に娯楽を求めた。これに対して、権力者は(競馬場)(円形闘技場)(競技場)などを用意し、毎日のように競技や剣闘士試合といった見世物を開催することで市民に娯楽を提供した。
その結果、貧富の格差が拡大し歪んだローマ社会が生まれ、没落していった。
歴史は繰り返すというか、2120年にも今から1900年以上前の問題が変わらず生じると予想して描くのは塩谷監督も皮肉な人ですね。
では、いよいよタイトルを見ていきましょう。
コロッセオとは、権力者が用意した円形闘技場のうち最も有名なものです。
政争とは、政治における争いのことです
ちょっと、穿った見方をすると
システムの統制を永続的なものにするために、政治さえも民衆にとって闘技場で戦う娯楽に成り果てた
という意味があるのではないでしょうか。
これに対しての小宮のセリフ
「いいじゃない、それで平和になるのなら」
と返しています。
これは、今の時代の特に若い世代の本音を代弁したようなセリフだと考えられます。
難しく、込み入った政治には興味ない。
最低限不自由なく生きていけるのだから。
政治に興味を持つときは、外務大臣の河野さんのようにユーモアにあふれる人やトランプ大統領などのように過激な発言で世論を沸かせるようなときだけ。
ですが、果たしてそれでいいのでしょうか。そこは、また別記事で考察していこうと思います。
ビフロストの謎の会話
「ただ小宮カリナを勝たせることがラウンドロビンの真意ではない。問題は代理人格AIが民衆の認知を得て、シビュラも無視できない状況をつくること」
うーん、前回までは、ビフロストは「シビュラの干渉を防ぐ」だとか、「私たちの存在をシビュラに知らせる結果になりかねない」とか言ってたくせに突然どうしちゃったんだろう。
無視してほしいのか、かまってほしいのか。
「無視してほしいが、かまってもほしい。」
正確に言うと、「存在を認めてほしいが過度な干渉はやめてほしい」
これって、独立問題では???
今や、世界中でナショナリズムの躍進により、アメリカやイギリスやフランスといった国々が様々な世界的条約から離脱しようとしています。
(アメリカなんかはパリ協定やTPPからはいち早くいなくなっちゃたし)
また、中国と香港のデモ騒動。
他にも世界中で「独立」というワードが様々な文脈で使われています。
そして、今期ではかなり社会的な問題に光を当てて作品が作られています。
となると、これが作品のテーマになってもおかしくはないのではないか
と思っています。
では、どうしてその結論に至ったのか解説してみたいと思います。
シビュラからの独立
おそらくラウンドロビンの真意でこの選挙を操作していたのだとしたら、
代理AIをシビュラが認めることで何らかのメリットがラウンドロビンにある
のでしょう。
だとしたらそれは何か。
シビュラ以外のシステムによる統制も可能であるということ。
今回の事件をきっかけに代理人格AIであってもリーダーになれることが民衆にもシビュラにも認められました。
しかし、今回は、あくまでシビュラの手駒となる存在としてAIが認められただけですが、もしラウンドロビンがこれよりも優れた統制機能を持つのなら....
ラウンドロビンの有益性を認めることですべてをシビュラが一括で支配するのではなく、その下に様々な組織を独立させて認めることができます。
いうなれば、現状が日本のように国家政府がすべてを取り決め、地方自治体はその土地の管理を任されているような国家の委託事業のような地方政府ではなく、
これをアメリカのように、連邦制にして、シビュラは全体の管理だけをしてあくまでその中での活動はラウンドロビンなどの新しいシステムが統治するような状況をビフロストは求めているのではないでしょうか。
細呂木局長は「これはシステムへの挑戦か、それともあってはならないバグか」と発言していますが、ビフロストの計画は、バグを突き、システムによるシステムへの挑戦なのではないでしょうか。
一係に起こった事件とは
たぶん、みなさんが一番気になっていることだろうと思います。
が、結論から言うと余計に訳が分からなくなってしまいました。
「監視官の1人が死に、1人が施設送りだ。事故じゃなく、殺しだと施設に入った方の監視官はずーっと言ってるらしい。キツネにかまれたってな」
これが問題の廿六木の発言です。
殺された人はいまだに全く分かりません。せいぜい殺された候補といえば(炯の兄の煌)くらいですが、ほぼほぼ可能性は皆無と言っていいでしょう。
(このあとで煌さんも実は監視官でした。ってなれば別ですが)
次に考えられるのは、灼の父である篤志さんです。
しかし、これもまた意味が分かりません。なぜなら、彼は監視官よりも立場が上の大臣クラスの人物だったからです。
(これも後々黒幕の容疑がかかったことで監視官に格下げになったとなれば別ですが)
と、これ以上今までの登場人物で死んだ人の候補が全くと言っていいほどいないのです。
次に、殺した人物ですが、施設に入っていそうな人といえば完全にあの常森朱しかいないでしょう。
ただ、これもおかしな話で、「人殺しの監視官じゃねぇか」といった廿六木がその事件を事故だというのは何ともおかしな話です。
だから、この監視官2人は全くこれまでとは関係ない2人
だと推測します。
そのとき、ちょうどいい人たちを見つけました
この右に写っている2人がかなり怪しいと思いませんか。
とは言っても、やはりこれ以上はわかりません。
ただ、前の記事で取り上げた
朱ちゃん細呂木局長説を裏付ける(?)ところがありましたので、最後に紹介しておきます。
この画像は、霜月課長が「必ず、狐を狩りだして見せます。どんな犠牲を出したとしても」と発言した場面での細呂木局長の顔です。
こんな優しそうな課長見たことありますか!?
だから、細呂木=朱ちゃんだ!!と言っていますが、この点について
コメントを頂いたので、補足説明をしようと思います 。
この説の中では、朱ちゃんが、全身ホロなどで細呂木を演じているのではないかと考えています。
とはいっても、やはり可能性が低すぎることは否めないでしょう。
なので、もう少し真面目に考察してみます。
これまでの禾生局長なら「どんな犠牲を払ってでも」と言われたても
無表情を貫くか、ニヤッと笑うといった方が普通でしょう。
少なくとも、免罪体質の彼らは無情であることが前提条件なので、犠牲が出ることに対して同情の感情を抱くことはないはずです。
そうなると考えられるのは、
の3つでしょう。
1.は正直考えずらいです。
2.は一番可能性としては高いですが、だとしたら誰なんだという疑問が生まれます。篤志さんかな??
3.は僕が推している朱ちゃん説ですが、列挙してみるとやはりおかしいなとは思えてきちゃいますね。
こんな感じでしょうか。
他にも、法斑の連勝がストップしたことがどんな影響があるのかなど考察すべき点はまだまだありますが、いったん終わろうと思います。
また、新たにわかったことがあったら追記していくので今後もチェックしてもらえると嬉しいです。
コメントなどもいただけると嬉しいです。それでは最後まで読んで下さりありがとうございました!